約9割が「テレワークに満足している」と回答!育児や介護の隙間時間でできる”在宅副業”とは?

公開:2025/04/15 更新:2025/04/15
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妊娠や出産などのライフイベントや、身内の介護が発生すると、どうしても出費が重なってしまいます。一方で、時間に制約があったり、突発的な用事によってフルタイムで出社するようなスタイルが難しく、なかなか思ったように稼げなくなってしまうことも。そんな際に、家にいながら隙間時間などで仕事をする”在宅副業”という選択肢があります。


とはいえ在宅副業と一言に言っても、その仕事内容や働き方は様々です。今回は、そんな在宅副業をしている人達にアンケートを行い、実際の仕事内容や、在宅で仕事ができるメリット・デメリット、報酬の満足度などの実態を調査してみました。


<今回のアンケートの回答者属性>
・在宅副業をしている176人
・年齢:「30〜34歳」(19.9%)で最多、次いで「35〜39歳」(13.64%)と並び、20~40代が全体の75%を占めました。
・家族構成:「夫婦+子供」(34.66%)が最多で、次いで「独身(一人暮らし)」(22.7%)、「独身(親と同居)」(18.18%)となっています。

気になる在宅副業の仕事内容は?

家にいながら仕事をできる”テレワーク”は、出勤のストレスもなく、自分のペースでスケジュール調整がしやすいのが魅力です。一方で、在宅で完結する仕事となると、業務内容はある程度限られてきます。


例えばテレワークの代表的なものとして以下のような仕事があります。


・営業アシスタント

・一般事務

・コールセンター・テレアポ

・カスタマーサポート

・テクニカルサポート

・インサイドセールス

・データ入力

・オンライン秘書

・システムエンジニア

・プログラマー

・デザイナー

・ライター


実際に今回の調査では、一番多かったのが「データ入力(46.59%)」、次いで「ライター(30.11%)」「一般事務(13.07%)」と並びました。「データ入力」は未経験でも比較的始めやすい業務内容なので、在宅副業に興味はありつつも、自分のスキルや経験にマッチする仕事が見つけられないと悩む方にはおすすめかもしれません。



また、在宅副業をきっかけに新たな仕事にチャレンジをしてみるというのも一つの選択肢です。例えば今回の調査では、なんと約57.39%が「副業を始めるまで未経験だった」と回答しました。




では、未経験の場合、在宅でどのように仕事を覚えていくのでしょうか。未経験からスタートした人たちからは、こんな回答をいただきました。


「オンラインミーティングでのレクチャーで、画面共有をしたりなどして実際の作業を見ながら説明を受けました。」

「メールやメッセージで丁寧な説明がありました。そちらで分からないところがあれば、チャットツールで相談して解決しています。」

「作業手順書や動画による説明があったため理解しやすかった。わからない箇所も個別で質問対応して頂いたので、スムーズに業務が出来ました」


多くの場合、マニュアルやテンプレート、研修動画などが用意されていて、それで学びながら、チャットツールなどで個別に対応しているようです。在宅副業が普及した今、業務だけではなく研修やフォロー制度も在宅で完結できる体制を整えている企業が増えている印象です。

背景から見えてくる在宅副業の様々な魅力


育児や介護の合間に報酬を得たり、本業の傍らで依頼を受けて収入アップをはかったり、在宅副業をする目的は人によって様々です。実際に在宅副業をしている人たちは、どのような状況からテレワークで副業をするようになったのでしょうか?これは性別や子育て・介護をしているかどうかでも大きく変わってきます。


たとえば、子育てや介護をしている人たちからはこのような回答が目立ちました。


「子どもが熱を出して休んでいても、子供の昼寝や夜寝た後などは多少作業ができます。」

「保育園への送り迎えをできる。プライベートの時間を確保できる。仕事に縛られる時間が減る。妊娠中の妻への負担を減らすことができました。産後の妻のサポートもできています。」

「家族を在宅介護しており、いつ容体が悪化するか、いつ平時以上に手が掛かるか全く読めないので、単発ででき、場合によっては締切の融通もきくと、本当に助かります。」

「とにかく安心して仕事ができるのが良いです。毎日の介護はとても大変で私自身の体調も優れなくなることがでてきました。在宅勤務は通勤の負担がなくなり、リラックスできます。介護も見守りも節度を守ればある程度できます。」


一方で、夫婦のみの家庭であったり、独身世帯の場合は以下のような回答が集まりました。

「隙間時間でお金が稼げるのがいいです。」

「通勤せずに時間を有効的に使うことができるのが魅力です。」

「誰とも話さずに、仕事が出来ることが一番の魅力だと思います。組織の中にいることに疲れていたので。」

「本職の就業時間がバラバラだったので、定時就業は難しいと思っていました。体力的にも不安があったため、在宅副業は休めるときは休めるスタイルが魅力でした。」

「私のしているコールセンターはシフト制なので、仕事とオフのメリハリもつけやすいです。」


様々な背景や目的から始める在宅副業。ですがいずれの場合も、時間の制約や毎日の通勤、組織内の人間関係などのストレスから解放されてリラックスして仕事をすることができる点を魅力に感じている人が多いようです。

在宅副業の思わぬ落とし穴と解決策

働く時間や場所に制限がある人にとっても、本業の収入を上げたりスキルアップにつなげたい人にとっても、在宅副業は魅力的な選択肢になるようです。とはいえ、生活環境と仕事環境が密接につながるために発生するデメリットというのも存在します。日々の生活と地続きになるからこそ、自分自身でオンオフをつけるのは大変なもの。なかなか仕事に身が入らなかったり、逆にダラダラと仕事を続けてしまうのは、在宅副業の思わぬ落とし穴でしょう。


例えば今回の調査でもこのような声が目立ちました。


「仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちで、オンオフの切り替えが難しくなることもあります。」

「メリハリをつけることが難しいと思います。1LDKに住んでいるので、仕事場所と普段の生活スペースを分けることができず、仕事をしながら家事もしながら食事をしながらとなってしまうため、仕事を忘れたリラックス空間を作ることはできていません。」

「自身の裁量で自由に仕事ができる一方、やろうと思えばいくらでもやれるのでワークライフバランスを保つのが難しいです。」


また、家から出ないために運動不足に陥りやすかったり、ネットワーク環境が整っていないために業務が滞ってしまうなど、在宅副業ならではの注意点もあります。


こういった課題に対して、在宅副業をしている人たちは実際にどのように解決をしているのでしょうか?たとえば、オンオフをつけるという点ではこのような工夫が挙げられます。


「業務中、没頭してしまうことが多いので、タイマーをかけるようにしています。」

「空間は普段の生活スペースと同じですが、デスクに仕事用のスペースを作り仕事の時のみそこに座るようにしています。」


また、運動不足に対してはこのような工夫の声が集まりました。


「スタンディングデスクにすることで、座りっぱなしによる健康リスクを軽減させています。」

「運動不足になるので、朝ラジオ体操やウォーキングマシンで運動をしてから体を温めてから仕事をしています」


仕事環境では、このような工夫をしている人も。


「インターネット回線を仕事用に新たに契約し、家族用のものと干渉しあわないようにしたり、どちらかに不具合がある際にすぐに代替できるようにしました。」

「マルチモニターを設置し、メインの入力と資料を閲覧するモニターを使い分け、ウィンドウやアプリを切り替える手間を省いて効率化しています。」


自分の裁量が大きい在宅副業だからこそ、自分を律するための工夫や、オンオフをつけるための習慣化、快適な環境づくりが重要になってくるようです。ライフワークバランスを保つためにも、在宅副業を負担に感じてきた際には、仕事環境や進め方などを適宜見直してみるのがいいかもしれません。

”テレワーク”という働き方に9割が「満足している」と回答

上述したような、オンオフがつけづらいことや運動不足に陥りやすいことなど、テレワークならではの課題はありつつも、満員電車に揺られて通勤する必要もなく、家で自分のペースで働くことができるというのは大きな魅力でしょう。実際、今回の調査でもテレワークという働き方の満足度に関しては、「とても満足している」「やや満足している」合わせて91.47%と、現状の働き方に満足している人は9割を超えていました。




満足していると回答した人達からは、それぞれの生活の背景から魅力が語られました。


「家族の在宅介護メインの生活で、家族の様子を見ながら仕事を進められるのは、有難いことだと思います」

「今後も、子供の手術を控えていたりと自身のスケジュールは立てづらいです。なので当分はこの働き方を続けていくつもりです。」

「本業の収入が不安定なため、経済的に厳しい状況でした。副業をやることで不安から解消されていると思います。体が続く限りやり続けたいと思っています。」


家にいながら、自分の裁量で仕事をすることができるというのは、様々なライフスタイルや経済状況の人たちにとってとても魅力的な選択肢なのかもしれません。


とはいえ、在宅業務という制約や副業という性質上、大きな収入源につながることはなかなか難しいという点もあります。実際今回の調査でも、報酬への満足度に関しては「あまり満足していない」「全く満足していない」が過半数を占める結果に。





一方で、職種別に見てみると、「非常に満足している」「満足している」と回答した人が「コールセンター・テレアポ」は66.66%、「一般事務」は52.38%と比較的高い結果となり、報酬への満足度は職種によってもかなり大きく変わってくることがわかりました。


また、中には「初心者歓迎という案件からスタートして、実績を重ねていきながら案件単価が上がっていきました」という回答も。長期的に収入を上げていくことを視野に入れて仕事選びをしてみるのもひとつの手かもしれません。


在宅の隙間時間を使って、今までのスキルを活かしたり、新たな挑戦をしてみたり、新たな働き方が広がる「在宅副業」。ただし、長期的に安定した報酬で継続していくためには、信頼できる情報媒体で仕事探しをすることが重要です。求人サイト「PR市場」では、媒体ごとに在宅ワーク副業・Wワークコールセンターなどに特化して掲載していますので、ぜひ仕事選びの参考にしてみてくださいね。

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