パートとは在宅勤務もアリな働き方?正社員との違いも含めて解説
「パートとはどんな働き方なの?」
「パートはアルバイトや正社員と何が違うの?」
パートについて、正しく答えられる方は少ないのではないでしょうか。パートの中には在宅の仕事も増えており、自由度の高い働き方が可能となっています。
この記事では、アルバイトや正社員と比較しながら、パートの人気求人3選を解説します。仕事と家事の両立を目指したい方はぜひ参考にしてください。
パートとはどのような働き方?
最初に、パートとはどのような働き方なのか、定義を確認しましょう。
<パートの定義>
”1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者”(引用:厚生労働省HP)
つまり、フルタイムの正社員より勤務が短い労働者です。
パート求人の探し方はおもに3つあり、それぞれのメリットをまとめました。
ハローワークは、正社員の仕事だけだと思われがちですが、パート求人も探せます。
パートはアルバイトと比べてどう違う?
パートとアルバイトに法的な違いはなく、いずれも「パートタイム労働者」に該当します。パートとアルバイトの呼び方の違いは、各企業が使い分けているにすぎませんが、一般的に浸透しているイメージは以下のとおりです。
このようにパートとアルバイトを使い分ける基準は、年齢や属性であることが多いです。
パートは正社員と比べてどう違う?
パートも正社員も、就業先企業が雇用主である点は同じです。パートと正社員のおもな違いを3つ挙げてみました。
- パートは労働日数・労働時間が短い
- パートは責任範囲が限られる
- パートの福利厚生は条件つきで正社員と同じ
2020年の法改正以降、パートと正社員の不合理な格差はかなり減少しました。順番に見ていきましょう。
パートは労働日数・労働時間が短い
パートの正式名称は「短時間労働者(パートタイム労働者)」ですが、正社員にもパートによく似た労働形態「短時間正社員」があります。
2008年頃から導入を推奨されている雇用制度で、短時間労働である点のみパートと同じで、次の4点が異なります。
- 給与の算出はフルタイム正社員と変わらない
- 定年まで働ける(無期雇用)
- キャリアが継続する
- 社会保険の加入対象
福利厚生には2種類あり「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」に分けられます。
2020年に同一労働同一賃金制度が導入され、正社員と同等な働き方をする非正規社員に限り、基本給や福利厚生を正社員と同等にするよう義務付けられました。
ただし、職務にあきらかな差がある非正規社員は、格差是正の対象にはなりません。すべての非正規社員(パート)が正社員と同じ待遇を受けられるわけではないので、その点は注意しましょう。
法定福利厚生:企業に義務付けられている
法定福利厚生は、法律によって企業に義務付けられている福利厚生で、次の6種類が該当します。
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 介護保険
- 雇用保険
- 労災保険
- 子ども・子育て拠出金(2014年までは「児童手当拠出金」)
法定外福利厚生:企業独自の福利厚生
法定外福利厚生は、各企業に決定権のあるものです。対象者として非正規社員を含めるかどうかは、企業の意思によります。
よくある福利厚生とユニークな福利厚生、それぞれ6つずつピックアップしました。
まずは、よくある法定外福利厚生6つです。
- 通勤手当
- 住宅手当
- 社員旅行
- 持株制度
- 資格取得の費用援助
- 祝い金、見舞金
- シエスタ(昼寝の推進)
- バースデー休暇(誕生日は有給休暇扱い)
- 100円ランチ(お弁当が毎日100円で支給)
- 給食費補助制度(小学生の子どもがいる社員)
- ゴーホーム制度(実家帰省の費用援助)
- 19時PCシャットダウン(残業禁止)
法定外福利厚生には、企業のカラーが反映されるので、社風といった視点で見るのも興味深いです。
パートは主婦に向いている働き方って本当?
パートの働き方は、主婦に向いているといわれています。パートの特徴を主婦の視点で3つ解説します。
- パートは正社員よりフレキシブル
- パートは在宅勤務もできる
- パートは家庭と両立しやすい
1つずつみていきましょう。
パートは正社員よりフレキシブル
パートの働き方には「固定制」と「シフト制」の2つがあり、さらにシフト制は大きく3種類に分かれます。
固定制とシフト制は、それぞれメリットも異なります。
固定制は、毎月ほぼ同じ賃金が支払われるため、安定して収入を得られるメリットがあります。一方、シフト制はある程度柔軟に出勤日を決められるので、予定に合わせて働ける点がメリットといえます。
シフト制は、飲食店やコンビニ、コールセンターなどのパート勤務に多く導入されており、フレキシブルに働きやすいのが特徴です。
パートは在宅勤務もできる
コロナ禍以降、在宅勤務の導入が飛躍的に進みました。パートでも在宅勤務が一般的になり、以下のような職種では多くの人々が在宅勤務を選択しています。
- データ入力やメールの返信を中心とする事務職
- WebやDTPなどのデザイン職
- コールセンター業
データ入力やコールセンター業は、ブランクのある主婦でも取り組みやすく、在宅勤務なら遠方でも問題ないため、選択肢も広がります。
パートは家庭と両立しやすい
子どものお迎えや家族の介護など、時間の制約がある中で働きたい方にとって、パートは家庭と両立しやすい働き方です。
パートは労働時間だけでなく、労働「時間帯」も条件に含んで雇用されるため、時間外の仕事は強制されません。そのため、緊急案件が発生して残業になりそうなときでも、パートなら事情を説明して、定時に退勤しやすいといえます。
限られた時間内で働きたい主婦にとって、いざというときに家庭を優先にできるのは安心です。
残業を頼まれた場合には、可能であれば引き受けましょう。
パートではどんな求人が人気?
パートで人気のある求人を3つ挙げてみました。
- 一般事務・コールセンター
- 飲食店
- レジスタッフ
それぞれの仕事の魅力を確認していきましょう。
パートの人気求人①一般事務・コールセンター
一般事務やコールセンターは、パートの仕事でも人気があります。特にコールセンターは、ほぼ時間通りに退勤できるため、プライベートでの計画が立てやすいのが魅力です。
また、座り仕事なので体力的にもきつくありません。在宅勤務ができる求人であれば、自宅でリラックスして働けるうえに、通勤時間もないので時間にも余裕がうまれるのもメリットといえるでしょう。
パートの人気求人②飲食店
ファミレスやカフェも、パートで人気のある職種です。シフト制を導入している場合が多いため、決まった予定があっても休みが取りやすいのが魅力の1つです。
さらに飲食店では福利厚生として「まかない料理」を提供していることがあります。食事が美味しいお店であれば、うれしい特典といえるでしょう。
飲食店は、パソコンが苦手な方や、動きのある仕事が好きな方にも向いています。家事に慣れている主婦であれば、ホールスタッフ、キッチンスタッフのどちらの仕事でもすぐに馴染めるでしょう。
パートの人気求人③レジスタッフ
結婚や出産を理由に一時的に仕事を離れた女性が、再就職の仕事を選ぶ際には、レジスタッフも人気です。
一度流れを覚えてしまえば、業種が異なる店舗でも経験を活かせる点も、働きやすい理由でしょう。
最近は、バーコードのスキャンや自動釣銭機の導入などにより、釣銭の金額を間違えるリスクが減って、初めての方でも挑戦しやすくなりました。
ただし、混雑時は行列ができて一息つく暇もなかったり、長時間立ち続けると足がむくんだり、レジスタッフは見た目よりも肉体的にきつい仕事でもあります。
まとめ
パートと一言でまとめても、さまざまな仕事があります。いきなり外に出て働く自信がない方は、在宅勤務のパート求人を探すのも方法の一つです。
パートで一番人気の一般事務・コールセンター業なら、在宅勤務も多く、柔軟な働き方が叶います。きちんとしたマニュアルさえあれば、在宅勤務は想像するより難しくありません。
コールセンター市場には、在宅勤務ができる求人も多く取りそろえています。興味のある方は、コールセンター市場で求人を検索してみましょう。