コールセンターとテレアポの違いとは?メリット・デメリットまで完全解説

公開:2025/06/27 更新:2025/06/27
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「コールセンターの仕事って、いわゆる“テレアポ”でしょ?」

そう思っていませんか?


たしかに、どちらも“電話を使った仕事”ですが、実は内容はけっこう違います。

これからコールセンターの仕事に応募してみようと思っている人にとっては、この違いを知っておくのはすごく大事なポイントです。


ここでは、「コールセンター」と「テレアポ」の違いをわかりやすく解説していきます。

コールセンター業務を長く続けていくためにも、仕事を選ぶ前にテレアポとコールセンターの違いをみていきましょう。


コールセンターとテレアポの業務


コールセンターの業務とは


コールセンターの仕事は、大きく分けて「受信(インバウンド)」と「発信(アウトバウンド)」があります。

・インバウンド業務
お客様からの電話を受けるお仕事。たとえば商品の問い合わせ、予約対応、サービスの使い方の案内、クレーム対応などが主となります。

・アウトバウンド業務
こちらからお客様に電話をかけるお仕事。アンケート調査、サービス案内、フォローコールなどが主となります。

どちらも「お客様と話す」仕事ですが、ガツガツ売り込むというよりは、丁寧に対応することが求められるのが特徴です。


テレアポの業務とは


テレアポ(テレフォンアポインター)はコールセンター業務の中でも、アウトバウンド型の営業活動に特化したお仕事です。

「新しいサービスをご案内して、アポイント(商談の約束)を取る」のが主な目的。
売上に直結する業務となります。

たとえば保険や通信サービス、不動産、光回線などの営業電話をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

電話をかける→話を聞いてもらう→興味を持ってもらう→担当者との面談を設定
という流れになります。


コールセンターとテレアポの主な違い


コールセンターとテレアポは、どちらも「電話の仕事」ですが、実際にやること・求められるスキル・お客様との関わり方などに大きな違いがあります。
実際の業務へ就く前に、どの様な違いがあるのか詳しくチェックしていきましょう。

業務内容の違い


・コールセンター
商品の使い方の説明や、困っている人のサポートなど、お客様の“疑問や不安を解決する”のが中心。

・テレアポ
サービスや商品を紹介し、“新しく興味を持ってもらう・買ってもらう”のが目的。

つまり、コールセンター業務では「聞くこと」が多く、テレアポ業務では「伝える・売り込むこと」が多い、というイメージです。

役割と目的の違い


コールセンターは、お客様がすでに持っている商品やサービスについてのフォローや問い合わせ対応がメイン。
お客様が抱えている疑問や不安を解消すること、いわば「サポート担当」の仕事となります。

たとえば、商品やサービスの使い方がわからないとき、何かトラブルが発生したときに、その解決をお手伝いするのが仕事です。

企業にとっては、顧客満足度を上げたり、リピーターにつなげたりするための「アフターサービスの要」とも言えます。

一方でテレアポの目的は、新しい顧客との接点を作ることです。

つまり、企業の売上アップや契約獲得のための「営業の第一歩」としての役割を担っています。
まだその商品やサービスに関心のない相手に電話をかけるため、相手に興味を持たせるトーク力や、短時間で好印象を与えるスキルが求められます。

また、コールセンターは「守り」の仕事、テレアポは「攻め」の仕事とよく表現されます。
どちらが良い悪いというわけではなく、自分がどちらのタイプの仕事に向いているかを知るうえで、この違いはとても大切です。

コールセンターとテレアポでは、その目的が異なることから、求められる対応の仕方やスキルもまったく異なってくることを、事前に知っておくとよいでしょう。

顧客対応の違い


コールセンターでは、お客様の話をじっくり聞く力が求められます。

特に受信業務(インバウンド)では、相手が困って電話をしてくるケースが多く、こちらが話すよりも「丁寧に耳を傾ける」姿勢が大切です。

場合によってはクレームや怒りの感情に対応することもあるため、感情的にならず、冷静で落ち着いた対応が求められます。

また、マニュアルが整っている現場も多く、対応内容がある程度決まっているため、初心者でも始めやすいという特徴があります。

もちろん、ただマニュアルを読むだけではなく、お客様の状況に応じた“ひと工夫”を加える応対力も、長く続ける中で求められてくるスキルです。

一方でテレアポは、こちらから電話をかけるため、相手が話を聞くつもりがないケースも多いです。
そのため、最初の一言で相手の関心を引く「入りの言葉」や、話すテンポ、声の明るさなど、第一印象が特に重要になります。

途中で話を切られてしまうこともありますし、断られることが前提のような場面も多いため、気持ちの切り替えの早さやメンタルの強さも必要です。

加えて、テレアポは「数をこなす」ことも重要な仕事のひとつ。
たとえ断られても、根気よく電話をかけ続ける姿勢が成果につながるため、短期集中型の働き方や営業経験がある人にとっては、力を発揮しやすい環境とも言えます。

テレオペ・テレマとの違い


コールセンターやテレアポの他にも、「テレオペ」や「テレマ」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。

似たような響きですが、それぞれに少しずつ違いがあります。
混同しやすいので、ここで整理しておきましょう。

テレオペとは


「テレオペ」は、テレフォンオペレーターの略で、コールセンターの受信業務(インバウンド)を指すことが多いです。

<業務例>
・商品やサービスの問い合わせ対応
・予約や注文の受付
・クレームやトラブルの対応

お客さまからかかってくる電話を受けて、対応するのがメインの業務となります。

テレマとは

  • 「テレマ」とは、テレマーケティングの略で、主に発信業務(アウトバウンド)を担当します。
    <業務例>
    ・サービスや商品の案内
    ・契約更新やキャンペーンの紹介
    ・アンケートの電話調査

    こちらから電話をかける仕事が中心なので、ある程度トーク力や対応力が求められる場面もあります。
    営業要素が含まれることも多く、成果に応じてインセンティブ(報奨金)が出るケースもあるでしょう。

各業務の比較


項目テレオペ(受信)テレマ(発信)
主な内容お客さまからの電話を受けるこちらからお客さまに電話をかける
話す相手すでに利用中の人が多い初めての相手も多い
難易度マニュアルがしっかりしていて安心相手の反応によって臨機応変に対応
向いている人落ち着いて対応できる人積極的に話せる人


このように、それぞれテレオペとテレマではそれぞれ特徴が違うので、自分の性格や働き方の希望に合ったものを選ぶことが大切です。


コールセンターとテレアポのメリットとデメリット


ここからは、実際に働くうえで気になる「コールセンター」「テレアポ」それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

コールセンターのメリット

  • 未経験でも始めやすい

     マニュアルや研修が整っているところが多く、事務経験がない方でも安心です。

  • シフトの融通がきく

     24時間対応の企業も多く、ライフスタイルに合わせて働ける職場もあります。

  • 人と話すスキルが身につく

     丁寧な話し方やトラブル時の対応力が自然と鍛えられます。



コールセンターのデメリット

  • クレーム対応がある

     中には怒っているお客さまからの電話も。気持ちの切り替えが必要です。

  • 同じ内容の電話が続くことも

    業務によっては単調に感じることがあるかもしれません。


テレアポのメリット

  • やりがいを感じやすい

     自分のトークでアポイントが取れたときは達成感があります。

  • 成果に応じて報酬がアップする職場もある

     インセンティブ制度があると、がんばった分だけ収入が増えるチャンスも。

  • 短期間で稼げる求人が多い

     時給が高めに設定されているケースもあり、短期間でしっかり稼ぎたい人に向いています。


テレアポのデメリット


  • 断られることが多い

     相手の興味がない場合も多く、何度も断られることがあります。

  • プレッシャーを感じる場面も

     アポイント数や目標がある職場では、それに追われてストレスを感じる人もいます。



コールセンター業務、テレアポ業務の選び方


最後に、「結局、自分にはどっちが合っているんだろう?」という悩みに応えるために、選び方のポイントを紹介します。

種類で選ぶ


  • 「困っている人の力になりたい」「サポート役に回りたい」→ コールセンター(受信)やテレオペ

  • 「自分からどんどん話すのが得意」「会話で人の興味を引きたい」→ テレアポやテレマ

自分の性格や得意なこと、またこれは苦手だなという点から逆算して考えると、ぴったりの仕事が見つかります。


時給や働く環境で選ぶ



  • 時給重視:テレアポやテレマは、時給が高く設定されていることが多め。短期集中で稼ぎたい人向け。

  • 働きやすさ重視:コールセンター(特に受信業務)はマニュアルがしっかりしていて、シフトも柔軟。長く続けやすい環境です。


また、在宅勤務OKの職場も増えてきているので、「家で働きたい」「通勤が難しい」という方は、在宅勤務ができるかどうかのチェックもするとよいでしょう。




まとめ


コールセンターとテレアポは、どちらも「電話を使う仕事」という共通点はありますが、実際には仕事内容や目的、求められるスキルに大きな違いがあります。


人の相談にじっくり耳を傾けるのが得意な人は、コールセンター(受信)やテレオペがおすすめ。

話すのが好きで、積極的に人にアプローチするのが得意な人は、テレアポやテレマの方が向いています。


また、どちらも未経験から始められる仕事が多く、しっかりとした研修体制が整っている企業も多いのが魅力です。

自分の性格やライフスタイルに合った働き方を選ぶことで、長く安定して続けられる仕事になるでしょう。


最近は在宅でできる求人も増えてきており、通勤の負担を感じずに働ける環境も整ってきています。

「自分に合った働き方ができるかどうか」にも注目して、求人をチェックしてみてくださいね。


もし、求人を探している方は豊富な求人があるコールセンター専門の求人サイト「PR市場」で探してみることをお勧めします。

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